第六十二段 延政門院いときなくおはしましける時、

延政門院いときなくおはしましける時、院へ参る人に御言づてとて申させ給ひける御歌、

ふたつもじ牛の角もじすぐなもじゆがみもじとぞ君はおぼゆる

こひしくおもひまゐらせ給ふとなり。

口語訳

延政門院が幼くていらっしゃった時、父後嵯峨上皇の御所に参る人に言づてとして申上げなさったという歌、

ふたつ文字(こ)、牛の角のような文字(ひ)、まっすぐな文字(し)、ゆがみ文字(く)…父君のことが思われます。

恋しく思われて申上げなさったということである。

語句

■延政門院 後嵯峨上皇の第二皇女悦子内親王。母は西園寺公経の女。後嵯峨上皇40歳の時の御誕生。 ■いときなく 幼く。 ■院 後嵯峨上皇の仙頭御所。場所は不明。 ■

メモ

■延政門院は後嵯峨上皇の第二皇女。父である後嵯峨上皇に「こいしい」と歌を送った。

朗読・解説:左大臣光永


スポンサーリンク

音声つきメールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」のご案内

現在22000人以上が購読中。

メールアドレスを入力すると、日本の歴史・古典について、楽しくわかりやすい解説音声を無料で定期的に受け取ることができます。毎回10分程度の短い解説で、時間を取りません。楽しんで聴いているうちに、日本の歴史・古典について、広く、立体的な知識が身につきます。スマートフォン・Androidでもお聴きになれます。不要な場合はいつでも購読解除できます。

いつも使っているメールアドレスを入力して、 「無料メルマガを受け取る」ボタンをクリックしてください。次回からお使いのメールアドレスにメルマガが届きます。

≫詳しくはこちら


スポンサーリンク