春分の日

春分の日一年で昼の長さと夜の長さが同じになる日。国民の祝日の一つ。3月21日または20日。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことが趣旨。

明治11年(1878)から昭和22年までは春季皇霊祭=歴代天皇や皇族を称える祭日だった。

春分の日(3月20日か21日)を中日とする前後7日間を春彼岸といい、1日目を彼岸の入り、7日目を彼岸の明けといいます。

秋にも秋彼岸がありますが、俳句の季語としては彼岸といえば春彼岸です。

「暑さ寒さも彼岸まで」といい、気候の変化の目安です。

彼岸とは仏教で、迷いの境地である此岸から、悟りの境地である彼岸にいたる、到彼岸のこと。

サンスクリット語でパーラミター(波羅蜜多)。

春分と秋分には彼岸会の法要を行います。

その起源は、中国唐の善導大師が太陽が真東から出て真西にしずむ春分・秋分に、日没の場所を極楽浄土と見て心に極楽浄土をイメージする「日想観」という行を行ったこととされます。

彼岸会は日本のみでインドや中国にはなく、日本で浄土教が広まった平安時代から行われたと思われます。

大阪の四天王寺の西門が極楽浄土の東門と向かい合っているとされ、彼岸には西門から大阪湾に沈む太陽を見ようとする人が集まりました。

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朗読・解説:左大臣光永

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