灌仏会・花祭り

灌仏会・花祭り旧暦の4月8日。釈迦が生まれた日とされ、寺で法要が営まれます。新暦で祝うことも多いです。

釈迦の誕生した時の姿をかたどった仏像「誕生仏」を水盤の上に置き、上から香水(こうずい)(仏に捧げる水の一種)をかけたことから「灌仏会(かんぶつえ)」という。

「花祭り」というのは誕生仏を花で飾った小さい堂「花御堂(はなみどう)」に安置するため。

ただし「花祭り」という言い方は明治時代に浄土宗の寺院から起こった。

『日本書紀』によると推古天皇14年(606)に飛鳥の元興寺ではじめて灌仏会が行われたと。

誕生仏に注ぐ香水は沈香・白檀などの香木を湯にひたしたものだったが、江戸時代からは甘茶を使うようになった。またこの日に甘茶を飲むと丈夫になるといい、檀家に茶をふるまう寺も。

次の行事「卯月八日
年中行事 解説 音声つき 現代語訳つき朗読

朗読・解説:左大臣光永

■【古典・歴史】メールマガジン
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル


-->