大晦日
大晦日毎年の最終日を「晦日」といい、12月の最終日をとくに「大晦日」といいます。一年のしめくくりです。
家庭では年越しそばを食べ、除夜の鐘をきき、新年を迎えます。
神社では一年の穢をはらう「年越しの祓(としこしのはらえ)」が、寺では煩悩を取り除く除夜の鐘がつかれます。
除夜、とは大晦日の夜のこと。深夜前に鐘をつきはじめ、新年をまたいで108回つきます。
108回の根拠については、煩悩の数とする説が有名ですが、12ヶ月と二十四節気と七十二候で、12+24+72=108という説もあります。
大晦日の夜から元旦にかけてお参りするのが二年参りです。
日付をまたいでそのままお参りすることもあれば、大晦日に参拝して、いったん家に帰って寝て、朝になってあらためて参拝することも二年参りです。
昨年無事に過ごせたことを感謝し、新たな気持ちを新年につなぐものです。
参考文献
朝日新聞出版『イラストでわかる おうち歳時記』
吉川弘文館『知っておきたい日本の年中行事辞典』
三省堂『年中行事辞典』
JTBパブリッシング『京都大辞典』
朗読・解説:左大臣光永