小正月
小正月
大正月は暦の上の1月1日を正月とする考え方、一方小正月は、農村においては暦よりも月の満ち欠けが農作業の基準になるため、一年ではじめての満月の日に、正月を行いました。その名残が小正月です。
秋の豊作を願って、模擬的に農作業のマネをする地域が多く、その行事の呼び名も、物作り、サツキ、田植えなど、地方によってまちまちです。
正月の間忙しかった主婦も一息つけるため、女正月ともいわれます。
どんど焼き・左義長
小正月の火祭りをどんど焼き、どんどん焼き、トンド、左義長(さぎちょう)、サイノカミなどといいます。
地域によって異なりますが、木で大きな櫓を組んで火をつけ、正月の飾り物や門松、書き初めを焼きます。同時に餅を焼きます。
元旦にお迎えした年神さまがその煙に乗って帰るとされ、高く煙がのぼると縁起がよく、また煙を吸い込むと病気をせず健康にすごせるといいます。
鳥追い
地域によっては鳥追いという小正月の行事があります。田畑を荒らす害鳥を追うまねをして豊作を祈願するものです。こうした行事は農作業を祭りの形で再現し、豊作に向けてシミュレーションするものといえます。
仏事はじめ
小正月翌日の16日を仏事はじめとする地域も多く、年末以来はじめて仏壇を開いたり、仏壇にお供えをしたりします。
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