山開き

山開き日本には古来山岳信仰がありました。神聖な山とされる霊山には、山伏や修験者などしか入れませんでした。

しかし江戸時代に山岳信仰の流れをくむ「講」が各地に作られると、経験者の導きで一般の人も登山できるようになりました。その登山が許される最初の日が山開きです。

富士山の山開きは現在は7月1日、山仕舞は8月26日です。

江戸時代に富士講とよばれる組合があり、そこに加わる人々が登山の経験者の先導で富士詣に向かいました。白の装束に杖をつき、「六根清浄」を口々に唱えながら登りました。

また江戸では浅間神社(富士山の神であるコノハナノサクヤビメを祀る)の境内に富士塚といって富士山を模した塚をつくり、そこに参拝すれば富士山に参拝したと同じ功徳があるとしました。

次の行事「川開き
年中行事 解説 音声つき 現代語訳つき朗読

朗読・解説:左大臣光永

■【古典・歴史】メールマガジン
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル


-->