二百十日
二百十日立春から数えて二百十日目。新暦では9月1日、2日ごろ。台風が襲来する時期で、この日は厄日とか荒れ日とされます。農村では稲の花が咲き穂を出し始める時期で、台風で被害を受けては大変です。そこで八朔や二百二十日とともに厄日として警戒し、二百十日前後に風を鎮めるための風祭(かざまつり)をしたり、風除けの呪いをしたりします。
なかでも富山県の「おわら風の祭」は胡弓の音にあわせて踊る、代表的な風祭です。
暦に二百十日が記されるようになったのは明暦2年(1656)の「伊勢暦」がはじめ。
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年中行事 解説 音声つき 現代語訳つき朗読
朗読・解説:左大臣光永