平家物語 百四十七 八島院宣(やしまいんぜん)

こんにちは。左大臣光永です。今朝も暗いうちから龍安寺で発声練習してきました。境内の木々はすっかり葉が落ちて冬木立になりました。木々の梢が、毛細血管のようにワアッと広がっているさまは、おどろおどろしくもあり、美しげでもあり、目を引きます。

星空のようすも、秋ごろとはずいぶん変わってきました。北斗七星と、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカが目立ちます。昨夜は、しぶんぎ座流星群が出るときいて期待していたら、ひとつだけ見えました。スッと北斗七星の柄の横をかすめていきました。

本日は、平家物語巻第十「八島院宣(やしまいんぜん)」です。院の使者が屋島(八島)に到着し、三種の神器を返還せよとの院の意向を平家方に伝えます。

↓↓↓音声が再生されます↓↓

https://roudokus.com/mp3/HK147.mp3

前回「内裏女房」からのつづきです。
https://roudokus.com/Heike/HK146.html

あらすじ

屋島に到着した院の使い平三衛門重国、御坪の召次花方の二人は院宣を渡す。

院宣には生け捕りになっている重衡卿の身柄と三種の神器を交換しようと書かれていた。

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朗読・解説:左大臣光永