序段 つれづれなるままに

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

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口語訳

特にやることもないままに、一日中硯にむかって、心に浮かんでは消えていく何ということも無いことを、なんとなく書き付けると、あやしくも狂おしい感じだ。

語句

■つれづれ 特にやることもない。ヒマだ。 ■日くらし 一日中。濁点なし。 ■よしなし事  何ということもないこと。 

メモ

■暇人の文学としての方向性を期待させる。

朗読・解説:左大臣光永