第四十六段 柳原の辺に、強盗法印と号する僧ありけり

柳原の辺(あたり)に、強盗(ごうどうの)法印と号(こう)する僧ありけり。たびたび強盗にあひたるゆゑに、この名をつけにけるとぞ。

口語訳

柳原のあたりに、強盗法印と呼ばれていた僧があった。たびたび強盗にあったため、この名をつけたということである。

語句

■柳原 京都市上京区柳原町あたりか。 ■強盗 『日葡辞書』『ロドリゲス日本大文典』などによりゴウドウと読む。 ■号する 『日葡辞書』などによりコウすると読む。

メモ

■前段に続いてあだ名の話。
■面白いあだ名の例。ハゲボラ。

朗読・解説:左大臣光永