第六十四段 車の五緒は、必ず人によらず、

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「車の五緒(いつつお)は、必ず人によらず、ほどにつけて、きはむる官(つかさ)・位(くらい)に至りぬれば、乗るものなり」とぞ、ある人仰せられし。

口語訳

「五緒の車は、必ずしも身分・官位によらず、家柄によって、最高の官位に達したら、乗るものである」と、ある人がおっしゃった。

語句

■車の五緒 「車」は牛車。「五緒の車」は、牛車の簾に五条の緒が垂れているのをいう。 ■人によらず 身分によらず。 ■ほどにつけて 家柄によって。

メモ

■考証的章段。

朗読・解説:左大臣光永

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