第七十八段 今様の事どものめづらしきを

■『徒然草』朗読音声の無料ダウンロード
■【古典・歴史】メールマガジンはこちら
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネルはこちら

今様の事どものめづらしきを、言ひひろめ、もてなすこそ、又うけられぬ。世にことふりたるまで知らぬ人は、心にくし。いまさらの人などのある時、ここもとに言ひつけたることぐさ、ものの名など、心得たるどち、片端言ひかはし、目見合はせ、笑ひなどして、心知らぬ人に心得ず思はする事、世なれず、よからぬ人の、必ずある事なり。

口語訳

最近の流行の事柄のめずらしさを言い広め、もてなすのは、またこれも感心しない。世間で言い尽くされてしまうまで、その事を知らずにいる人は奥ゆかしい。新しく来た新米の人がある時、こちら側で言い馴れている言いぐさ、物の名前などを、心得た仲間同士で言葉の一部を省略いて言い合って、目を見合わせて、笑いなどして、意味を知らない人に不審に思わせることは、世間知らずで教育の無い人が、必ずやる事である。

語句

■今様 今どき。最近流行の。 ■ことふりたる 言い尽くされる。 ■心にくし 奥ゆかしい。 ■いまさらの人 今新しく来た新米の人。 ■ここもと こちら側。 ■ことぐさ 言いぐさ。 ■どち 同士。同類。仲間。 ■片端 一部分。 ■心知らぬ人 意味を知らない人。 ■言ひつける 言い馴れる。

メモ

●ベストセラーは読まない。1年後にはブックオフで100円。
●工事現場のケチな職人根性。モンキーとか知らん。

朗読・解説:左大臣光永

■『徒然草』朗読音声の無料ダウンロードはこちら
■【古典・歴史】メールマガジンはこちら
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネルはこちら