第百九十八段 揚名介にかぎらず
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揚名介(ようめいのすけ)にかぎらず、揚名目(ようめいのさかん)といふものもあり。政治要略(せいじようりゃく)にあり。
口語訳
揚名という用語は、介(次官)に限らず、揚名目(ようめいのさかん。四等官)というものもある。政治要略にある。
語句
■揚名介 名前だけで、実務も俸給も無い介(国司の次官)。「目(さかん)」は国司の四等官。 ■政治要略 百三十巻。惟宗允亮(これむねのまさすけ)による法制書。『源氏物語』夕顔に出る難読語として知られる。
メモ
■「はあ」としか…
朗読・解説:左大臣光永