第二百一段 退凡・下乗の卒塔婆
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退凡(たいぼん)・下乗(げじょう)の卒塔婆(そとば)、外なるは下乗、内なるは退凡なり。
口語訳
霊鷲山にあるという退凡(たいぼん)・下乗(げじょう)の卒塔婆(そとば)のうち、外側にあるのが下乗(げじょう)の卒塔婆、内側にあるのが退凡(たいぼん)の卒塔婆である。
語句
■退凡・下乗の卒塔婆 釈迦が霊鷲山で説法した時、マガダ国のビンバサーラ王が途中に立てたという卒塔婆。「退凡」は凡夫を退ける。「下乗」は乗り物から降りよの意味。(『大唐西域記』九)「卒塔婆」は梵語ストゥーパの音を写したもの。塔。
メモ
●霊鷲山
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徒然草 現代語訳つき朗読
朗読・解説:左大臣光永